捨てられない。
物を捨てられない人は結構いるらしい。
僕もそうだ。
とにかくもったいない。いつか使えるんじゃないか?
常にそう考えてしまう。
アマゾンのダンボールですら捨てられない。
「収納に便利そうじゃないか」
でも結果ダンボールがあふれかえっている。
アマゾンのダンボールを収納するためにアマゾンのダンボールを使う・・
一体何をやっているんだ・・
頭では・・頭ではわかっているんだ・・
でも、ものすごいもったいない精神が・・
どうしてこういう性格になってしまったんだろう・・
昔、小学校の先生が言った言葉が今もずっと心に残っている。
「私達が子供の頃は靴下が破れても縫ってまた履いていた、今の子は豊かな時代に生まれているのですぐ捨てるだろう?」
何十年も前なので曖昧だが、たしかそのようなことだ。
お前たちはすごく悪いことをしているんだと言っているように受け取った。
こんなことをずっと覚えているなんて僕はおかしいのだろうか。
それが原因かどうか知らないがとにかく僕は物を捨てられない。
その結果今の現状だ。
明らかにおかしいことは分かっている。頭では分かっている。
だから捨てる。今年は捨てる。
まずは靴下からだ。
靴下は左右同時に使えなくなることが少ないので負の遺産がどんどん溜まっていくのだ。
さすがに破れている靴下は捨てていた。
縫っていたとしてもそれを人前に晒すのはいい大人として
ちょっとずれているのは僕にもわかる。常識的に考えて。
問題は残った方だ。
「まだ履ける」
「片足だけだけど」
「もしかしたら同じ靴下をまた買って、片方破れたときこいつの出番があるかも知れない」
いや、そんな事を考えていたら捨てられない。
可愛そうだが相棒をなくした片割れはどんどん捨てる。
だが迷いが生じる。
「この残った一本あきらかに新しい・・」
普通破れるときは、それなりに使い込んでいて残った方も相当ヨタッている。
しかしそれはほぼ新品状態だ。一体どうしてだろう・・
紛失したのだろうか?
洗濯して干してるときにどっか行ってしまったのだろうか?
どこかの隙間にあるのかもしれない。
「これは・・捨てられないな・・」
まあ多少は整理できたので今日はこれでよしとするか・・
(最近は方あまりが出ないように同じものを大量買いしている)